CSV時代のスポーツと企業とNPOの幸せな関係(12/16金曜)
12月16日(金)16:00から、日本ファンドレイジング協会(JFRA)主催の『CSV時代のスポーツと企業とNPOの幸せな関係 ~持続可能な社会課題解決のための正しいお金の稼ぎ方とスポーツ~』に参加してきました。
持続可能な社会の構築に向けて、社会課題解決のための一つのツールとしてスポーツを活用し、企業、NPOがその価値を共有する可能性(スポーツCSV)についての発表でした。
それぞれの置かれている現状は以下のようになっています。
①スポーツ関連団体は、社会貢献活動をしたいものの、その方法や資金が不足している。
②企業は、社会貢献活動(CSR)をしたいものの、その実施方法が分からない。また、事業利益になるわけではないので、活動に制限がある。できれば対外的にアピールしたい。
③NPOは、社会課題解決のノウハウがあるものの、実施のための資金等を有していない。
基本的には企業が資金を提供し、NPOがそれをもとに活動することが最もシンプルです。
しかし、企業としてもCSRとしての価値だけでは、規模、持続性ともに不十分であり、十分な資金を供給するモティベーションにはなりません。
そのため、社会活動を解決するにはそれをビジネスとして成り立たせる必要があるというわけです。
その一つの手段として、スポーツ又はスポーツアスリートとのコラボレーション(協働)です。
スポーツには、アンプとボンド機能があると言われています。
『アンプ』とは、増幅器のことで、今回のケースでは活動を拡大するという意味です。
『ボンド』とは、つなげる接着剤のことで、企業等の団体の枠や、地域・国境・文化の枠を越えた津つながりを意味します。
すなわち、スポーツは団体や地域等のボーダー(境目)を越えて、人をつなげる(リンケージする)力があります。
そこで、企業、NPOの活動に社会課題解決を希望するアスリートが入ったり、スポーツを絡めることでメディアが興味を持ち、その活動が社会的に認知されやすくなり、また呼応する人々も増えることが期待されます。これにより、企業の社会貢献活動が事業として運営できるようになるわけです。
アメリカなどでは既にこれらのようなコラボレーションが多く存在し、実績をあげています。
日本でも、2019年ラグビーW杯、2020年オリンピック、2021年関西ワールドマスターズ等が行われるため、同じような動きが活発となることが予想されます。
WRJも、みなさんとアフリカの人々を走ることでつなげる(リンケージする)団体として、効果的な社会課題解決へのスポーツの活用可能性など、引き続きウォッチしてまいります。